戸建ての雨漏りリフォームをご紹介!場所別に見る原因と適切な対策を知ろう
雨漏りは、住宅の寿命を縮めるだけでなく、住む人々の生活に大きな影響を及ぼします。
雨漏りの原因を正確に把握し、適切な対策を講じることは、快適で安全な住環境を維持するために非常に重要です。
本記事では、戸建て住宅における雨漏りの原因を「屋根」「外壁」「窓・サッシ」「ベランダ」の4つの場所に分けて詳しく解説し、それぞれの対策方法についても紹介します。
◻戸建ての雨漏り原因は?
戸建て住宅における雨漏りの原因は、主に「屋根」「外壁」「窓・サッシ」「ベランダ」の4つの場所に分けられます。
それぞれの場所において、具体的な原因を詳しく解説します。
1:屋根
屋根からの雨漏りの原因は多岐にわたります。
まず、屋根の谷部分があります。
谷部分は、屋根の流れ方向の面が交わる場所で、大量の雨水が集まるため、ゴミが詰まることでオーバーフローが起き、雨漏りの原因となります。
瓦屋根の場合、谷部に使われる銅板が経年劣化で孔が開くことがあります。
また、棟板金の破損も雨漏りの原因の一つです。
棟板金が強風で浮いたり変形したりすることで、棟部から雨水が浸入しやすくなります。
さらに、瓦やスレート屋根は踏み割れや強風で割れたりズレたりすることがあり、その部分から雨水が浸入します。
最後に、瓦屋根の棟部に使用される漆喰が20年以上経過すると剥がれ落ち、葺き土が浸食されて雨漏りが発生することがあります。
2:外壁
外壁からの雨漏りの原因としては、外壁のヒビや変形があります。
建物の構造材の動きや湿潤・乾燥の繰り返しで、外壁にヒビ割れや変形が発生し、そこから雨水が浸入します。
また、外壁材のつなぎ目や外壁材と屋根との取り合い部にはコーキング処理が施されていますが、5~10年以上経過すると紫外線劣化などによりコーキングが裂けたり、コーキング材と外壁の間に隙間が発生します。
この隙間から雨水が浸入し、雨漏りにつながります。
3:窓・サッシ
窓・サッシからの雨漏りの原因には、まず窓上の屋根があります。
窓上には直接窓に雨が当たらないように小さい屋根が設置されることがありますが、その付け根部分と外壁との取り合い部が雨漏りしやすい場所です。
次に、窓枠のコーキング材の劣化が挙げられます。
窓・サッシまわりの外壁との隙間にはコーキング材が設置されていますが、経年劣化により裂けたり隙間が発生すると、雨水が浸入しやすくなります。
最後に、防水処理の施工不良も原因となります。
外壁内の防水シートとサッシの枠を防水テープなどで密着させることで防水を完成させますが、施工不良があると雨漏りにつながります。
4:ベランダ
ベランダからの雨漏りの原因としては、防水層の劣化が主なものです。
ベランダの床面は防水層で雨漏りを防いでいますが、10~15年で劣化してき裂やはがれ、ピンホールが発生します。
また、ベランダの手すり壁の上面には笠木が設置されていますが、笠木と外壁の取り合い部は隙間が発生しやすく、コーキング材で埋められています。
経年でコーキング材が劣化すると、その隙間から雨漏りが発生します。
さらに、ベランダの排水口部分は手すり壁に貫通孔が開いており、防水層と一体化されていますが、経年劣化で取り合い部にき裂が発生し、そこから雨漏りが起きることがあります。
◻戸建て住宅の雨漏り修理リフォームの方法
雨漏りを防ぐためには、各場所ごとに適切な修理リフォームを行うことが重要です。
以下に、屋根、外壁、窓・サッシ、ベランダそれぞれの対策方法について詳述します。
1:屋根の雨漏り対策
屋根の雨漏り対策としては、まず谷部分の清掃と点検が必要です。
ゴミが詰まると雨水がオーバーフローするため、定期的に清掃を行いましょう。
棟板金の点検も重要です。
強風で浮いたり変形したりしていないか確認し、異常があればすぐに修理します。
瓦やスレートの割れやズレも注意が必要です。
定期的に屋根の点検を行い、破損が見つかればすぐに修理を行います。
漆喰の劣化も見逃せません。
20年以上経過している場合は、漆喰の補修を検討しましょう。
2:外壁の雨漏り対策
外壁のヒビや変形を防ぐためには、定期的な点検とメンテナンスが必要です。
ヒビ割れや変形が見つかった場合は、早急に補修を行います。
コーキングの劣化も防水性を損なう原因となるため、5~10年ごとにコーキングの補修を行うことを推奨します。
3:窓・サッシの雨漏り対策
窓・サッシの雨漏り対策としては、窓上の小さい屋根の付け根部分と外壁との取り合い部の点検が重要です。
コーキング材の劣化も定期的にチェックし、劣化が見られる場合はすぐに補修を行います。
また、防水シートや防水テープの施工不良がないか確認し、問題があれば再施工を行います。
4:ベランダの雨漏り対策
ベランダの雨漏り対策としては、防水層の点検と補修が必要です。
防水層の劣化が見られる場合は、再防水工事を行います。
笠木と外壁の取り合い部のコーキング材も定期的にチェックし、劣化が見られる場合は補修を行います。
排水口部分も点検し、取り合い部にき裂が発生していないか確認します。
◻まとめ
雨漏りは、住宅の様々な場所から発生する可能性があります。
屋根、外壁、窓・サッシ、ベランダそれぞれに特有の原因があり、定期的な点検とメンテナンスが不可欠です。
雨漏りの原因を理解し、適切な対策を講じることで、住宅の寿命を延ばし、安全で快適な住環境を維持できます。
この記事を参考に、日頃からの点検と早期対応を心がけてください。